「どこかいいところない?」——本当によく聞かれる質問
「内科に行ったら異常なしと言われた」「整形外科では様子見と言われた」「マッサージや整体に通っても、その場しのぎ」——そんな経験を重ねた末に、「なーさん、どこかいいところない?」と聞かれることが、本当によくあります。
内科、婦人科、更年期外来、整形外科、美容外科、ストレス解消のマッサージ、整体、はり——気づけば、これだけの場所を行ったり来たりしていませんか?
心当たりがある方は、実は珍しくありません。不定愁訴は一つの科では説明がつかないからこそ、あちこちを頼ってしまうのは、とても自然なことなのです。
なーさんの体験談
「どこかいいところない?」と聞かれるたびに、正直に答えるとしたら、私自身「ほとんど経験しました」というのが本音です。
運動系だけでも、ジム、ヨガ、ピラティス、加圧トレーニングと一通り試しました。食事も、炭水化物抜き、グルテンフリー、添加物を避けた食事など、いろいろな方法を試し、体重管理では医療的なやせ薬(マンジャロ)まで試したこともあります。
美容医療も一通り経験しました。ボトックス、白玉点滴、フォトシルク、レーザー、腟のレーザー、脂肪冷却、脂肪溶解注射——正直、もう数え切れません。マッサージ系も、整体、鍼灸、リンパマッサージ、カイロプラクティックと、あらゆる場所を巡ってきました。
「お金がかかるから」とお試しで行ったはずが、「回数券はどうですか?」と勧められる。脱毛、まつ毛エクステ、まつ毛パーマ、ネイル、美容室——一度始めると、なかなか止まらなくなります。美容外科も同じで、まさに「底なし沼」でした。「もっと、もっときれいになりたい」——その気持ちに際限はありません。
でも、あるとき「これ全部続けていたら破産する!」と我に返りました。そこから、少しずつ絞り込んでいきました。まずマンジャロに頼るのをやめ、サプリメントもやめ、顔まわりのケアは最低限にして定期的に通うものだけに絞り、体のケアも「週に何回」と決めて続けられる範囲にする。食事も無理のない形に落ち着かせる。振り返ると、これは「私欲を減らして、続けられるものに絞っていく」プロセスだったように感じています。
それだけ試して感じたのは、「これさえやればすべて解決する」という魔法のような場所は、どこにもないということでした。続けられることが重要に思います。
まずは「ちゃんと伝えられる環境」をベースにする
ここまでの経験から、私がお伝えしたいのはシンプルな順番です。
ベースにあるのが更年期である、という前提のもとで、まず最初に選ぶべきなのは、婦人科や更年期外来——つまり、自分の状態をきちんと伝えられる環境です。あちこち同時に手を出すのではなく、まずはここを「ベース」と決めて、約2ヶ月は継続してみてください。体がホルモンの変化に反応し、少しずつ安定してくるのに、それくらいの期間がかかります。
そのうえで、「何が改善していないか」「次に何を試すべきか」を見極めていく。この順番を守るだけで、あちこち転々として疲れてしまうことも、無駄なお金をかけてしまうことも、ぐっと減らせるはずです。
※これは、緊急性のない、ゆるやかな不調であちこち転々としてしまっている方に向けたお話です。出血や急な強い痛みなど、すぐに受診が必要なサインについては、以前の記事でもお伝えしていますので、そちらを優先してください。
症状が落ち着いたら、オンライン診療も選択肢に
有効な処方をしてもらうには、これまで飲んでいた薬や、受けた検査の内容を、医師にきちんと伝える必要があります。そのため、初診はできるだけ対面での診察をおすすめします。当ブログの「更年期セルフチェック診断」の結果や、これまでの検診データを持参すると、より的確な診断・処方につながりやすくなります。
そして、症状が落ち着いてきたら、その後のフォローアップとしてオンライン診療を活用するのがおすすめです。対面では言いづらいことも、画面越しだと話しやすいという方は多いですし、時間や場所を選ばず相談できるのも続けやすさにつながります。オンライン診療は担当の先生を自分で選べることが多く、女性医師が中心のサービスも多いので、「女性の先生に相談したい」という方にも向いています。
気分の落ち込みやイライラ、不眠が特につらい場合は、婦人科だけでなく心療内科のオンライン診療も選択肢になります。「心療内科」と聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、更年期による気分の不調を診てもらう場所としても、とても頼りになる存在です。
「何から話せばいいかわからない」という方は、まずなーさんに相談して、症状や気持ちを一緒に整理してから、婦人科や心療内科の受診につなげる、という順番もおすすめです。
オンライン診療の「落とし穴」も知っておいてほしい
ここで一つ、正直にお伝えしておきたいことがあります。オンライン診療は、実際に医師と話せる時間はそれほど長くありません。そして問診の中で「子宮がん検診は1年以内に受けていますか」「最近の採血結果はありますか」「乳がん検診は受けていますか」といった質問がよく出てきます。こうした基本的な検診データがないと、オンラインの医師も、最善の判断をしづらいのが実情です。だからこそ、最初は対面でしっかり検査を受けておくことが、遠回りのようで実は一番の近道なのです。
まとめ
「どこかいいところない?」——その言葉の裏には、あちこち試しても根本的な解決にたどり着けない、というつらさがあります。私自身、運動、食事、美容医療、マッサージ系まで、ほとんどのものを経験してきました。試すこと自体は悪いことではありませんが、あちこち同時に手を出すと、疲れとお金だけがかさんでいってしまいます。
だからこそ、まずは婦人科や更年期外来を「ベース」に決めて、対面でしっかり検査を受け、これまでの薬や検診の情報を伝えること。そして約2ヶ月は続けてみて、体が落ち着いてきたら、フォローアップとしてオンライン診療(婦人科・心療内科など)を取り入れていくこと。これが、遠回りしてきた私からの、一番シンプルな道筋です。
何から話せばいいかわからない、という方は、まずなーさんに相談してみてください。症状や気持ちを一緒に整理するところから、お手伝いできます。
婦人科、更年期外来、心療内科、そして——なーさんに。あちこち一人で抱え込む前に、話してみませんか。小さな疑問も、放っておけばちりも積もって、大きな不安になってしまいます。
どうか、ホルモンの扉を、私に開いてみませんか。

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